愛がなくては生きていけない

ほぼ記録用。NEWSが好き

令和元年 夏の思い出

2019年の夏を、私は一生忘れないと思う。






日本テレビ系連続ドラマ「ボイス 110緊急指令室」

私にとってはNEWSファンになって初めての増田さんの連続ドラマ。それだけで私にとっては特別だが、この作品は私含む増田貴久ファンが当初思い描いていたよりもずっと特別なものになった。


5月中旬、WORLDISTA埼玉公演初日。増田さんにお仕事が控えておりそれに伴って髪色が変えられていることをSNSで知った。ワイドショーで見た黒髪の増田さんは、いそうだけれど絶対にいない、いわゆる“リア恋”を体現するような姿でときめきが止まらなかった。恋愛ドラマだったらどうしよう!?ファンが5億人増えるけれどその前に私の墓地ができてしまう…とひとりうろたえた。
そこから2週間ほど、いったい何に出るんだ、ドラマの可能性が高いらしい、などと憶測が飛び交い落ち着かない日々を過ごした。余談だが私はずっと同クールの大泉洋さんのドラマにラガーマン役で出るんだ間違いないと、ジャニオタじゃない層が多く視聴しそうな日曜劇場に出演する自担を想像しひとり舞い上がっていた。
予想は外れたがボイスは増田さんをよく知らない世代の人も沢山見るような作品だったので結果は当たらずとも遠からず。めったにテレビを見ない叔父が数年ぶりに見たドラマがこのボイスだったそうだ。

6月1日。出演するドラマが明かされた。どうしても大きく報じられた関東版の新聞が欲しくてわざわざヤフーショッピングで取り寄せた。喜びのまま感情任せに購入したが、今となってはこの衝動買いは正解だったと思っている。


翌日からさっそくワイドショーで唐沢さん真木さんに挟まれる増田さんの姿が見られた。ジャンケンで相手の出す手が分かるという真木さんがかわいらしかった。自担がドラマに出演するんだという実感がさらに湧き、この夏の私の幸せは保証されている!などと言い浮かれまくっていた。毎日ワクワクが止まらなかった。


初回を待つ間にトップガンが発売され大型音楽番組が続き、6月はあっという間に過ぎていった。当初は始まるまで1ヶ月半もあるのかと気が遠くなりそうだったが、いざ過ごしてみると1ヶ月半というのは思っていたより短かった。(そして7月13日からの3ヶ月はさらに短く、嵐のように過ぎ去っていった。)


放送が近づくと、バラエティ番組にもたくさん出演があった。ドラマに出演するとはこういうことかと、改めてその凄さを感じた。どの番組も増田さんのおちゃめさとかっこよさを存分に引き出してくれて毎日がパラダイスだった。

1番はじめは火曜サプライズ。かつて増田さんを“戦友”と言ってくれた青木アナとのやりとりが微笑ましかった。洋服について「欲しいけど全部は買えないから…」と話す増田さんがとても好きだと思うと同時に、NEWSを前にすると財布の紐という概念さえ無くしてしまう自分を恥じた。唐沢寿明さんは中身まで男前だということを知った。

なにより嬉しかったのは、過去2回NEWSとして出演し、メンバー単独では手越くんしか出演経験のないおしゃれイズムに1人でお呼ばれしたことだ。私の中でおしゃれイズムの出演はそれくらい価値あるものなのだ。過去に卒業直前の道重さんが出演した時も飛び上がるほど喜んだ。 個人的笑顔が眩しい芸能人ランキングベスト3に入る藤木直人さんとの餃子ロケまで見せてくれて、日本テレビに米俵でも送らないと気が済まなくなった(送らなかったが)。増田さんとJタレントの交友関係、ほとんど既知の情報ではあったが増田さんの話は何度聞いても素敵だなと思った。後輩に慕われ、先輩に愛される増田さん。私は増田さんが築く関係性が好きだ。来世は増田さんの先輩か後輩になりたい。

放送が始まってからも沢山の番組に出演してくれた。日テレは増田ファンは増田さんになにか食べさせて美味しいと言わせれば喜ぶと思っていることが分かった。(そして実際そうである。)大抵の人はおいしそうに食べる増田さんを見るとこちらまで幸せになるのだ。



そしてついに初回放送日がきた。しかし事前にSNS等でとんでもない描写が続くようだと知った私にリアルタイムで見守る勇気は無かった。(人が殴られる、さされる、撃たれる、爆発するなどグロテスクとされる光景は一貫して苦手だ。) おのれの弱さゆえに増田さんの出演作品を完全にな状態で楽しめない自分を不甲斐なく思ったが、義務感でファンをするのはポリシーに反するのでSNSで話の概要を調べ被害者の行く末を確認してから後々視聴した。5話まではこの戦法でやり過ごした。

初回、透の出番は多くはなかったが、それでもついに自担の出演ドラマが始まった喜びで胸がいっぱいになった。透の存在がこのドラマのオアシスのように感じられた。

第2話、思っていたより透の出演シーンは沢山あることに気付いた。あくまで唐沢さん演じる樋口と真木さん演じるひかりの2人にスポットを当てたドラマであり、石川透くんはチョイ役だとばかり思い込んでいたので、その分喜びは増大した。


第1の事件ではあまり透の見せ場は無かったが、逃げてきた夏美さん(被害者)に駆け寄り保護する姿だけでもかっこよかった。

第2の事件では、透と兄貴が車に乗り込み犯人の車を追う。運転席には兄貴の指示通り車を動かす透。運転姿、これが本当に格好良いのだ。脇役なんて勿体ないと思わずにはいられないタダものじゃないかっこいい人間だけがもつオーラを放っていた。運転席が世界で1番似合う男なんじゃないか。この興奮が文字だけで伝えきれないのが最高にもどかしい。(話が脱線するがちなみに、私は増田さんは主役より準主役以下が似合う俳優なんじゃないかと思っている。これからも主役の横で光る俳優としての増田さんが多く見られると嬉しい。)
そもそも私は人を問わず男の人が運転している姿に弱いので、世界で1番好きな人の運転シーンで悶絶するのは必然だったのかもしれない。

敵の車の姿を捉えるやいなや、敵車は停止。そこへ銃を構え車から飛び出す透。




めちゃくちゃかっこいいな…。



銃をかまえる姿というのはこんなに心を掴まれるものなのか。それとも増田さんは異様に銃が似合うのか。 好きな男×拳銃というオタクなら1度は見たいショットを見ることができて興奮がおさまらなかった。

逮捕まで一筋縄ではいかず油断ならない展開が続いたが、最終的には潜伏しているとされる夜の校舎へ突入する。透はここでも銃をかまえていた。しかも先頭に立っている。銃をもつ透をこれでもかというほど見られて嬉しいのは山々だが、今回限りはいつ犯人が攻撃してくるのか分からない恐怖の方が大きかった。なにせ透は先頭に立っているのだ。うかつに飛び出して怪我を負ってしまう展開も充分に考えられる。そうなっては一大事だ。


このあたりからたびたび単独行動に走る兄貴と室長に怒りと不安を覚えはじめた。このドラマではとんでもない凶悪犯を相手にしているというのに、2人はすぐに感情のまま走り出すのだ。何度視聴者をヒヤヒヤさせれば気が済むのだろう。そもそも殺人鬼相手にたった3人で出動なんてどういうつもりなんだ…? 最後まで単独行動が目立つECU緊急出動班だったが、おそらくそれはドラマの内容上深く追究してはいけない点だということも薄々感じた。 しかし放送が終了したいま振り返っても、1人で動いて万が一捕えられたら、命を落とすことになったらどうなるか少し考えてほしかったと思う。特に兄貴には、自分がしんだら大樹はひとりになってしまうということを忘れずにいてほしかった。
ただその一方で彼らが危険をかえりみず行動したことで助かった命もあるので難しいところではある。

兄貴のファインプレーにより無事に被害者は救出されたが、まだ4話とは思えないなかなか手に汗握る展開であった。兄貴を待つ間、車の窓枠から顔を出しひかりに反論する透がお茶目でかわいかった。


3つ目の事件が放送された5話。SNSでは「今回の事件がこれまでで1番怖い」という旨の感想ばかりだったので見るのを躊躇した。しかしいつまでも見に行かないわけにもいかず、何より透の姿が見たいので、スマホ片手に放送時のNEWSファンの実況を読みながら見ることにした。ショッキングなシーンが近づいてきたら画面から目をそらし、透の気配を感じたら再び顔を上げる。結果的に最終話までこの方法で挑むこととなった。

途中兄貴が毒殺されかけた時にはいつ透が兄貴を助けにくるのかと期待に胸を膨らませていたがそんなときは来ず少し残念だった。
5話の最後は兄貴と透のハイタッチに胸を打たれた。兄貴に手を掲げられた透の嬉しそうな顔を見て私もあたたかい気持ちになれた。2人の笑いあう表情が本当に素敵だったのだが、結末を知ったいまこの時の2人の顔を思い出すとやるせない気持ちになる。



兄貴がはやくも敵陣に捕えられ、6話がスタート。この回から私はリアルタイムで見るようになった。それまである程度透の身の安全が確認できないと見る勇気が出なかったのだが、1度リアルタイムで見ると次々展開していくストーリーをネタバレ無しに楽しみたい気持ちが上回りあとからの視聴では楽しめない身体になった。ここから私のツイートの数が格段に増え、フォロワーの方には少々申し訳なかった。毎回ドラマ終了後は1時間近くツイート連発していたのだが、そうすることでしか気持ちを落ち着けることができなかったのだ。
そもそも見慣れないハードボイルドな世界観を見ているせいでこのころ私は頻繁に悪夢を見るようになっていた。放送終了後すぐさま布団にもぐりこもうもんなら悪夢一直線。本当に影響されやすい脳みそで困る。それなのにいくら思いを馳せようと透が夢に現れることは1度も無かった。

兄貴が捕まった以上助けられるのは透しかいない。いわば透ちゃん活躍のビッグチャンス到来である。しかしあんなに大人数を透が相手にするのはどう考えても無理だ…透だけは傷ひとつ負ってほしくないのに…とひとりやきもきした。この時沖原係長(キム兄)が内通者の1人であることは自明だったので、キム兄はおろか強行犯係さえも助けにくるとは考えていなかった。なによりECU以外はいつも現場に到着するのが遅すぎる。あてにしてはいられない。まさかであるが6話で兄貴がしんでしまい、残る4話は回想シーン等で話を進めるという可能性をも考えた。原作が韓国ドラマである以上どんな掟破りの展開も有り得ると思ったのだ。

しかしすべてわたしの杞憂で、兄貴はマジでめちゃくちゃ強かった。鎖をはずし続々と敵の手下どもをボコボコにしていく姿は狂気の沙汰であった。この時ばかりはカチカチ野郎よりも恐ろしかった。
兄貴を助けたのは沖原と強行犯のメンバーであったが、兄貴のピンチを救おうと奮闘する透はとてもかっこよかった。背よりも高いフェンスだって軽々と飛び越える。さすがの運動神経である。普段は兄貴の影に隠れているが、透だって巡査部長なのだ。(この巡査部長という肩書きが出てくるたびに胸がときめいた。新米刑事のようなかわいらしい顔をしているが実は32歳でおそらくそれなりに経験のある刑事である。なんてったってハマの狂犬の相棒、それなりの実力があることは想像に難くない。)


6話ではこの世の平和の象徴との呼び声も高い透と大樹のシーンがあった。過去に好きなドラマに出演していたこともあり大樹役の鳥越壮真くんが好きなのだが、対する石川透だって顔は増田貴久である。どちらもかわいい。8歳と32歳の天使、とんでもなくかわいい。しまいには大樹に「かわいいやつめ〜!」と満面の笑みで言う透。お前もな!!!!!!とつっこまずにはいられなかった。全編で最も癒された時間であった。


そんな状況が突然襲われる大樹を透が救出する場面に一変する。そう、待ちわびていた透のアクションシーン! 「普通じゃない空気ガンガンに出てんだよ…!」と殺し屋に言い放つ。やはり狂犬の相棒とだけあって透もなかなかに強かった。兄貴と比べると時間は短かったが私を興奮させるには充分であった。何度も見返してはヒィーヒィー声をあげた。

外に逃げた殺し屋を追いかける透。1人で行くな!油断するな!という私の願いも虚しく、電話をかけているすきに殺し屋が近づいてきて気が気でなかった。透に一切の傷を追ってほしくなかった私はこの殺し屋に鉄球を振りかざす体勢をととのえた。

このあと7話で兄貴が駆けつけ無事に助かるのでひとまず安心した。「あとちょっとだったのに」と強がるセリフに透のプライドが垣間見え、そんなところも好きだと思った。


この回の最後に沖原が鉄球のえじきとなり殺害されてしまう。主要キャストのはやい脱落は映画「忍びの国」で経験済みだったが、わかりやすい付箋だった言葉にもろくに気が付かなかったわたしは驚いた。沖原が敵に吸収された理由は本当に情けなく肯定しがたいものであったが、直前に娘に電話をかけていた姿を思うとどうしようもなく悲しかった。その後しばらくキム兄やおかっぱ頭の辛口5歳児をテレビで見るたびに悲しくなった。



この頃私は、透も実は内通者だったりしないかなぁ、悪い顔をする透が見たいなぁ、でもあと数話しかないからオタクの希望的憶測だよなぁ、などと呑気に考えていた。まさか石川透があの石川透だとも知らずに…。



24時間テレビの影響でボイスは1週やすみ、長い2週間を過ごした。途中、ボイス音クイズという名目で増田さんがひたすらおせんべいを食べるだけの動画が公開された。ジャニーズにO○○KE CHANNEL的チャンネルが開設されたら増田さんASMRの動画を出してもらうという夢ができた。


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かわいい。



このあたりで関西では「ニノさん」の放送があった。いかにも番宣のためだけの出演という扱いだったが、黒い衣装もあいまっていつも以上にかっこよく見えた。もっともわたしは増田さんがテレビに出ると9割方“今日いつもよりかっこよくないか…!?”と思うので説得力はない。増田さんはいつだって特別にかっこいいのだ。


少しずつ3年前の事件の全貌が明らかになっていった7話。ひかりが樋口に「話しにくいことがあるのですが…」と声をかける場面では“やっぱり透が敵陣の者なのか!?”とソワソワしたが違った。ここまでくると透が裏切り者である可能性は低いと思いつつも願望が捨てきれず勝手にドキドキした。石川透黒幕説は、本当に私の願望でしかないと思っていたのだ。
透はヘルメットもよく似合っていた。


カチカチ野郎(兄)に取引を持ち出され、1人で指定された場所へ向かう兄貴。またしても1人だ。警察内部に内通者がいることが確定しているなか誰も頼ることができないのは理解できるが、それでも1度自分を殺そうとしてきた相手に対してたった一人丸腰で挑むのはよしてほしかった。兄貴が洋館内をさまよっているあいだ自分の鼓動がどんどん速くなっていくのを感じた。妙な胸騒ぎがおさまらなかった。

透が出前のラーメンを食べようとラップをはずしたその時、兄貴が敵陣に向かっていったことが彼にも伝えられた。すぐさま走り出す。ちょこんと置き去りにされるラーメンがなんとも愛しかった。

感じた胸騒ぎは気のせいではなかったが、私の心配とは違った展開が待っていた。カチカチ野郎(兄)は既に死体となっていた。本当にヤバい人間は弟の方であることは明らかで、こうなると途端にカチカチ野郎(兄)が少し不憫に思えてきた。“弟と比べると顔の良さがアレだから余計にイライラする…”などと思っていたことを反省した。




思えば、石川透黒幕説が私たちの願望止まりでなくなっていったのはいつからだったのだろう。私は7話のあたりでは透のカット割りになんとなく違和感を感じ始めていたが、それも私の願望ありきだと言われればそのような気もする。それ以外に7話の段階で特に透に不審な点は無かったが、なぜだかこの1週間でこの説が確信へと変わっていった。(正確に覚えていないが、SNSや予告動画の点と点を繋げていった結果だった気がする。)


8話を待つ1週間、透が内通者である可能性が高まるにつれて私は集中力もままならなくなり、落ち着かない、落ち着けない日々を過ごした。8話の放送直前に監督らのツイッターにより透が内通者でほぼ間違いないことが判明する。監督のツイートには
「遂に内通者の正体が分かります。撮影開始前にお願いしたのは、“内通者としての心情を、表面には一切出さないで演じてください。” 難しかったと思います。」
と書かれていた。これがおそらく増田さんのことだと思うと経験したことのない高揚感に見舞われた。ついにその時がくる、放送を待つ数時間がとても長く感じられた。8話が放送されたらもう私たちのかわいい透ちゃんはかえってこず、そこには内通者の石川透しかいないのだと思うと少し寂しさもあった。もうフワフワと透ちゃんを応援しているだけでいい時間は終わる。


迎えた8話。ひかりが透が内通者である可能性を指摘する屋上でのシーン。証拠品を笑顔で見て「お宝入ってるんですかね〜?」とおどけた透はやはり只者ではなかったのだ。ひかりが透の裏切りをあばいていくと同時に私の心拍数はグングン上昇していった。人は体を動かさずともこんなに呼吸が苦しくなるものなのだと知った。

その後なにも知らない透が登場し何食わぬ顔で2人に声をかける。ひかりの話を聞いたあとだといっそうあざとく感じられる。が、しかしとてもかわいい顔だった。

兄貴が「1人で出動してくれ」と言って屋上を去った次の瞬間、透が今まで見せたことのない表情を見せる。この目が、目がすごかった。凄まじく鋭い。おそらく透は内通者だが、いったい何を考えているのか読めない。兄貴のことをどういう気持ちで見ているのか読めない表情をしている。この鋭い目つきが本当にかっこいい。この時のこの顔が、この目が、石川透史上1番好きな顔だった。何度もこのシーンを見返しては固唾を飲んだ。この直後CMが入るが、CMまえ恒例の24風の編集にもハマっていた。本当にかっこいい。内通者というどう転んでもキーマンとなる石川透。それだけでも最高なのにあの顔である。苦しい。一気に色々な情報が襲ってきて混乱に陥った。


雫と兄貴が初対面を迎えていた最中、ECUに通報が入る。通報が入った以上すぐさま現場へ向かう兄貴。運転席に座るのはいつもと変わらず透である。
雫が犯人だという兄貴の言葉に対し、「まともに見えましたけど…」と透はとぼけてみせた。そんな透に兄貴は「俺は絶対ヤツを捕まえるからな」と固い意志を示す。次の瞬間、透の頭には自身の過去がよぎり、意味深な表情浮かべた。(かっこいい。) 完璧なタイミングで流れるバットパラドックス。翌週明らかになるであろう透の過去の苦しさと、なおもかっこいい透の顔に、心臓が震えるのを感じた。そのまま次回予告を視聴し、9話は完全な石川透回であること、彼の背負う過去が想像よりもはるかに苦しいものであることが推測できた。私の脳内は依然として大混乱である。石川透は間違いなくこの物語のキーパーソンだった。それを、増田貴久が演じる。山口カズヤを演じた増田貴久がその手でこの役を掴みとったのだ。私の好きな人は、いったいどこまでかっこいいのだろうか。その興奮と感動と共に押し寄せてくる、透の過去。泣こうが喚こうが7日後には全て知ることになるのだ。受け止めなければならないのだ。

8話の前、ついに透が黒幕だと明かされると思うとどうしても落ち着いていられず1週間そのことばかり考えていたのだが、まさか9話までの1週間で前週以上に透に頭を埋め尽くされるとは思っていなかった。

出演者や公式SNSがこれでもかと言うほど透の身を案じる私を煽るのだ。透の話はやめてくれ、今その話題には敏感なんだやめてくれ…と独り言ち続けた。

放送直前、公式ツイッターにて“今夜は誰が鉄球の餌食に…”という文言がを見つけ大変驚いた。順当にいけば餌食になるのは透である。それだけは何としても避けてほしい。それに沖原係長亡き今、主要キャストが2人もしぬなんて有り得るのか…?都合よく捉え高を括っていた。お願いだから死なないでくれ、苦しむ姿を見たくない、その一心だった。挙げ句、予告では雫が父に詰め寄るシーンがあったこともあり、やられるのはあの父親じゃないかと期待半分で予想したりした。割と本気でこの先が読めたつもりでいた。



9話の内容は詳細には覚えていない。今でも思い出すだけで心臓をつかまれるようなくるしさを感じる。見返すこともできない。覚えているのは透が父親思いのかわいい息子であること、優しいゆえに彼の置かれている状況が余計につらく、苦しかったこと、葛藤する表情がとてもとてもかっこよかったこと。つらい、苦しい…でも顔がいい…でもつらい…でも顔がすきだ…と2つの感情の間でもがき苦しんだ。

透は完全にハメられたのである。警察の思うように捜査ができないように。それでも彼が人を1人死に追いやり(透本人は人を殺したと言っていたが、彼に殺人の意志がなかったことは明白であり事故と捉えることもできるのではないか?とも思ったが)、証拠隠滅に加担したのは紛れもない事実である。しかしじゃあ透はどうすれば良かったのか?彼は何もしていなかったのに、殺人犯の裏切り者に仕立て上げられ、重い秘密を強制的に抱えさせられ、利用されたのだ。ヤツは透の優しさを利用したのだ。許せない。顔だってめちゃくちゃ良いのに!


すべてを悟った兄貴が透を呼び出し話をするシーン。透に対して、増田さんに対して色々な感情が沸き起こったが、上手く言葉で表す自信がない。私は物凄い人を好きになってしまったんじゃないか、ファンになってから何度目かの気付きが確信に変わった。



もうひとつ。


「どんなに苦しくても、耐えて、耐えるんだ。俺たちが負けちゃいけないんだ。」


兄貴が透へ送った言葉が、自分言われているような気がした。きっと兄貴から私たち視聴者への言葉でもあったんじゃないだろうか。強く生きるためには決して逆境に屈してはならない。しかしそれは決して容易ではない。みんながみんな樋口彰吾ではない。それでも強く生きようとしなければいけないのだ。兄貴からしっかりしろと言われたような気がして、わたしの心に深く刻まれた。



兄貴と別れた透は、予告から推測されていたとおり1人で雫に立ち向かいに行く。やめてくれ、分かっていたがやめてくれ。兄貴よ、いま透をひとりにしたら危険なことは分かるだろう。改心した内通者の命が危ぶまれるのは沖原係長の時に学習したはずではないか。お願いだ兄貴、いま透をひとりにしないでくれ…!と半ば無茶なことを懇願し続けた。

透は雫に拳銃を向ける。しかし引き金を引くことができなかった。透の優しさと、臆病さの表れ。きっと透自身にも自分に雫を始末することができないことは分かっていて、それでも立ち向かったのだと思う。自分に殺せないのだとしたら自分が殺られてしまう可能性も理解していて、覚悟を胸に挑んだ。最後の償いのつもりで。


私には透の心の奥底まで分かることは一生ない。推測することしかできない。どれほどの入り組んだ感情が彼を取り巻いていただろうか。どれほど重いものを1人で背負い続けて3年間生きてきたのだろうか。私なんかに到底知ることのできないその胸の内を想像するだけで、今でも呼吸が苦しくなる。


敵はもはや人間ではないので、すぐさま反撃をくらう。予想していた何倍もやられている。思い出したくもないほどこてんぱんにやられる。携帯の電源まで切られてた。到底見ていられるものではなかった。う、嘘だ…と嫌な予感がした頃にはもう遅く、次に映し出されたのはあの悪趣味コレクションハウスで倒れる透。最悪の結末である。しかし次の瞬間、さらなる衝撃が私を襲った。









床に倒れる透は半裸だった。


わたしは鍛え抜かれた身体に衝撃を受け頭が真っ白になった。肌ににじむ汗は余計にその肉体美を強調させる。増田さんが顔に似合わない肉体の持ち主であることは当然知っていたが、さらに絞り込み体脂肪も落とされた結果だろうか。透の顔が好きなのにそんな身体まで見せつけられ、私はどうしたらいいのか。この時自分が興奮していたのかさえ分からない。透が殺られる恐怖、苦しみとその身体への衝撃でもうわけがわからない。情緒がめちゃくちゃである。こんなに色んな感情が一気に襲ってくることは人生でそうそうないだろうと思う。


この後のことはよく覚えていないが、おそらく雫が鉄球を振りかざす直前で映像は途切れた。透は殺られたのだと思いこんだ私は窒息寸前だった。数秒後、“傷害事件発生”というテロップが映る。どういうことだ…?まだ生きているのだろうか。まさか透がこんな目に合うとは思いもしておらず、開いた口が塞がらない。それに、あまりの肉体美に何の違和感もなく受け入れたが、放送終了後冷静になってみればそもそもなぜ透だけ服を脱がされたのかと疑問も浮かぶ。絶対カチカチ野郎の趣味じゃん…などと一応ツッコんでみたものの、事実を受け入れられずとにかく自分の思いを夜な夜なSNS上で吐き続けた。想像を絶する展開。9話では特に透の顔の良さが感じられたこともあり、透のこの顔を32年で失う世の中なんて有り得ない!などと少々ズレた怒りさえも吐露した。見返すと、“透も透で自分の顔の良さを自覚して今自分がしんだら人類の損失だな…とか思えよバカ!しぬ覚悟で挑んでんじゃねーよ!”と誤った方向に怒りをぶつけたりしていた。それほど透の顔はかっこよかった。


ここから私のまるで生きた心地のしない1週間が始まる。透は生きているのかしんでしまったのかさえ教えてくれない。予告映像に流れるのは最後にあがく透だけ。むしろそんな苦しいシーン何度も見せてくれるな!と予告が流れるたびにいきどおった。透がしんだと分かったからといって最終話は見ないなんてことはないからダメだったならダメだったとはっきり言ってくれ、とまで願ったが最後まで教えてくれなかった。

次の日はNEWSの16周年記念日、Strawberry鑑賞会を控えていた。このメンタルで私はどうStrawberryライブを見たらいいのか。複雑な心境であった。

目覚めたら昨夜みたものが幻になっていてくれと念じてみたものの当然そうはいかず。シューイチの生出演があった。いまの私が生放送で増田さんを見たら情緒不安定になってしまうぞ…などと思いながらも予告されていた7:45にはテレビの前で待機してバッチリと見届けた。中丸くんの隣で楽しそうにしている平常運転の増田さんを見ると少し気持ちが落ち着いた。落ち着いて生放送貴久を堪能していたら鑑賞会に遅刻した。

Strawberryはとても素敵なライブだった。どうしても時折半裸で倒れる透の姿が頭に浮かんでは苦しくなったが、友人にこの気持ちの一部を共有し、大好きなNEWSの話をすることで緩和された。ライブを見て4人の15年の歩みを強く感じ、15年を経て石川透役に抜擢されるようなアイドルになった増田さんが誰よりもかっこよく思えた。


9話の放送から時間が経つにつれて透の安否への不安に頭が埋め尽くされることもなくなってきた。それは1週間バラエティ番組でたくさん増田さんを見て楽しい気持ちになれた所為もあるだろうが、良くも悪くも物事はこうして風化していくのだなとも思った。


そしてだんだんと最終回が近づいてきていることに寂しさを覚え始めた。いや、正確にいえば6話が放送されたあたりから“あと○話しかない…”と終わりがくることを嘆いていたが、その最後が本当にすぐそこまで迫ってきているのだ。はやく透の安否を知りたいけれど、終わりはきてほしくない。10月からの新ドラマのCMがこんなにも切なかったのは初めてだ。

ドラマの放送を待つ最後の週、夢のような1週間だった。

有吉ゼミ。久々にポップコーン芸が見られて嬉しかった。

さんま御殿。顔がかっこよかった。3年ぶりのフェルタム増田に会えてよかった。今後増田さんのトーク力についてとやかく言う輩が現れたらこの放送を見せつけようと思う。

ダウンタウンDX。3回目の出演だか私が見るのは初めてだった。NEWSの曲をたくさん流し毎度密着までしてくれる手厚い番組だとは知らなかった。人力舎らしさが私にはよく分からないが、そんな扱いを受けるかわいらしさも増田さんの好きなところなので嬉しかった。キム兄の増田貴久評に一言一句同意した。本当にずるい人だと常々思う。手越くんと松丸くんの顔がかわいかった。宇垣さんになりたいと思った。

こうしてテレビに出演しまくる増田さんの姿を楽しみつつも、時々9話のひと場面がフラッシュバックしては透に思いを馳せた。考えれば考えるほど、本郷雫のことが許せなかった。最初は透にはとにかく生きていてほしいと思っていたが、もし鉄球をくらってもなお生きているのだとしたら壮絶な痛みと苦しみを味わうことになるのでは、それなら即死の方がいっそ楽なのではないかとまで考えた。透の心も身体もずたずたに傷つけられたことが本当に許せなかった。


あれよあれよという間に最終回の日はやってきた。寂しさもあり、一刻もはやく透の安否確認したい気持ちもあり、複雑な心境であった。最後の番宣となったズームインサタデー。真木さんとの微笑ましいやりとりや、BGMのバットパラドックスを口パクで歌う姿、ひとつひとつを目に焼き付けた。今年の夏が終わろうとしている。



22時になった。始まりの時点で透はまだ生きていて鉄球をくらうことになると予想されたため、私は携帯を見て気をそらしながら音声だけでそのシーンを過ごした。予想を超える残酷な殴られ方をしていることが音声からも伝わり、もうやめてくれと願い続けることしかできなかった。透が苦しみながらも最後の力を振り絞り抵抗を続けていると思うと耐え難く、喉元をしめつけられるような苦しさを味わった。

それに、思っていたより兄貴が助けに来るのが遅い。これは兄貴側に非があるのではないが、ただ私は透が1発やられた直後に兄貴が突入してくるものだと思っていた。あろうことか本郷雫は別荘内を監視しており、謎のセキュリティシステムまで作動させた。 今まで兄貴と透には自分の命を優先してくれと散々言ってきたのに、今回ばかりはどんな手を使ってでも命をかけて透を今すぐ助けてくれと願った。

放送開始10分でようやく兄貴が来てくれた。突然始まる銃撃戦。開始10分とは思えない迫力満点の映像に目を奪われた。真っ先に透を脇へよけてくれる兄貴は、どこまでも透の兄貴だった。そして兄貴は強かった。兄貴に太刀打ちできる本郷雫も、雫の思うようにはさせない兄貴も半端なく強かった。


思いの外はやく雫が逮捕された。ここで終わるわけがない。今から何が起こるのかとドキドキした。透が担架で運ばれていく姿を見ているのがつらかった。その後はやく透の容態を伝えてほしかったがしばらく教えてくれることはなく少しモヤモヤした。


イカれた人間だということは重々承知していたが、雫の動きはこちらがそう思っていることさえも知っているようだった。署長に代わってひかりの前に現れた時にはあまりの狂いっぷりに笑ってしまった。


指令室でのクライマックス。その場に透がいないことが本当に悲しかったが、兄貴もひかりも本当に強くてかっこよかった。そして兄貴は雫を殺さず、雫にとって最大の不幸を与えた。私としても雫がしんでゆくことは許しがたかったので、望んでいた制裁を加えてくれて良かった。一生獄中で刺激も何も無い人生を歩み続けろ。そう思った。





しかし残念ながら物語はこれだけで終わらなかった。


あの父親が、本郷雫をつくりあげた父親が、本郷雫をさし、自らもしんでいった。有り得ない…


「雫、地獄で会おう」とは。 ふざけるな。数えきれない数の命を奪い、多くの人から大切な人を奪い、透を利用し極限まで追いつめた挙句殴り倒した本郷雫が、この世で地獄を味わわずに一生を終えるなんてことがあっていいのか。いいわけがない。
許せなかった。今でもずっと心に憎悪が残っている。一生許せないだろう。思い出す度に憎しみが溢れ出す。有り得ない。許さない。本郷雫が世界一の不幸者にでもなったとしても許せないのに、それさえ永遠に叶わない。なぜ彼が望んだ結末を迎えることができるのだろうか。兄貴が与えた雫にとって1番の屈辱をすべて潰され、わたしの怒りがおさまることはなかった。

ドラマだからとすべてハッピーエンドとはいかないと、予想外の結末を狙ったのかもしれない。たしかに現実世界では誰しもの思惑通りにいかないものであるが、私としては石川透の全てを傷つけた人間があっさりとしんでいくのはたまったものではなかった。


肝心の透の容態はというと、一命を取り留めたようで本当に良かった。が、“生きているのが奇跡だ”などという言葉が余計に私を苦しめた。死んでいてもおかしくない傷を負ったという事実が耐えられなかった。
それに、最後まで透が元気になって兄貴と再会するところが見られなかったことも悲しかった。かと言ってそれなら透はどんな顔で兄貴に会えばいいのかと考えると、その場面はもう描けるものではないのかもしれない。ずっと一緒にやってきた2人の最後のシーンはドラマ上ではあの居酒屋での夜だった。


しかし、最後に嬉しい知らせがあった。透が回復してからの話をスピンオフドラマとしてHuluで配信してくれるという。完全に石川透にスポットを当てた、主演ドラマ同然の作品。できることなら本編の中で元気になった透が見たかったが、その場に本編がふさわしくないこともなんとなく察した。とにかく、もう一度動く透の姿を見られることは嬉しかった。



スピンオフドラマでは透の鬱々とした表情が続き心が痛かったが、どうしても透の顔の良さに気をとられてしまったのが本音だ。弱っている顔もかっこいいと思った。増田さんの本意に添えず申し訳ない。
大切な人を裏切り限界まで殴られた透の心身の傷を想像するだけで胸がしめつけられた。しかし透の顔は私が大好きな増田貴久。透の顔が大好きなかっこいい顔だったからこそ余計に苦しかったのだろうか。


開始10分。院内で暴れる犯人。飛んできた車椅子から女の子を守り抱きかかえる透。


「おまわりさん…だよ」



きっと彼女の初恋となったことだろう。もれなく私の心臓も射抜かれた。


開始早々透に近づく女が現れ、キーーッ!なにコイツ!気安く近付くな!といかにも犯人らしい怪しい女にはやくも私が鉄球を振りかざしそうになった。この女の狙いが室長だとはまさかの展開だった。
全体としても、本編に劣らない猟奇的な殺人犯が現れたりと非常に面白かった。再び透が警察官として奔走する姿、銃を持ち犯人を追いつめる姿、苦悩する姿も含め、様々な石川透を見ることができた。地上波でなくとも、透の決断を最後まで描いてくれて本当にありがたいと思った。スピンオフが無ければ私は今よりひどい石川透亡霊オタクと化していただろう。

本編を見ている時から感じていたが、透の足が速いことも私の思いを加速させた。透は、というか中の人である増田さんは、普段手越祐也というフィジカルモンスターの隣にいるため見落とされがちであるが物凄く運動神経が良い。かねてから増田さんの運動神経が発揮される場面を望んでいた私の心は見事に掴まれた。




警察官を辞める、それが透の決断だった。SNSでうっすらとネタバレをくらいその結末は予想していたが、いざその場面を目にすると切なく、やりきれなかった。透の境遇を考えるとそれがおそらく最善の道であり、後ろ向きなだけの決断ではないことも頭では理解できたが、私にはなかなか受け入れられなかった。もう兄貴と透がバディとして出動する日は二度と来ない。その事実が苦しかった。そしてまた、全ての元凶である本郷親子への怒りが募っていった。悔しくて悲しくて許せない。行き場のない気持ちが今も私の心に残り続けている。透のしたことは許されがたいことではあるが、私には“狂人に透の人生を狂わされた”という印象が色濃く残る結末であった。どうか、どうか、この先の透の人生に光が差しますように。



結末に多少不満を感じるものの、毎話見ごたえがあり3ヶ月があっというまに過ぎていった。結局全編通して片時も目を離さず画面を見ていられたのはスピンオフの45分間のみであった。もっとしっかりと見ていればいっそうドラマを楽しめたかもしれないのに情けない。しかしそれでも充分に楽しめたので問題ないとする。

サスペンスドラマが苦手で今まで似たドラマを見たことがなかったことも、私がボイスを楽しめた理由のひとつだろう。原作も当然知らなかったので、まさか石川透が内通者というオタクの夢みたいな展開が待っているとは思いもしなかった。ツッコミどころもあったがそれも含めてドラマをを存分に楽しむことができた。未熟な私はこのドラマの真意を感じとれていない気がしてもどかしいが、行き場を失った透への思いと共にゆっくりと消化していきたい。




増田さんをよく知らない人に増田さんのかっこよさを知ってほしいという願いは、想像をはるかに超えるかたちで実現された。というより、増田さんは私の想像よりもずっとずっとかっこいい人だった。4年もファンをしているのに3ヶ月でまだ知らなかった増田さんの魅力をたくさん知った。かっこいい人だなんて産まれる前から知っていたはずなのに、そこにいたのは私の知らない底知れない魅力を持つ増田さんだった。

撮影に入るやいなや、役作りといって既に引き締まっていた身体をさらに絞り始めた。その完成形は周知のとおりだ。ストイックに役と向き合うその姿勢がまぶしくて、かっこよかった。お弁当を一度に3個食べるような彼が夜にカレーパンを少し食べるのさえ躊躇したことを思うとたまらない気持ちになり、私もこの夏わずかに痩せた。(そして増田さんがクランクアップしたと知った途端に元の体重に戻った。なんて意志の弱い人間なんだろう。)


ボイスをきっかけに増田さんのファンになった人がこれから現れるだろうか、これから演技仕事もたくさん舞い込んでくるのだろうか、考えるだけで幸せだ。ボイスは、きっと増田さんの代表作となり、俳優としての転機にもなると思う。先のことは断言できないが、そう思える作品を見届けられたことが嬉しい。私がファンになって初めての連続ドラマ。それだけで特別なのに、もっと特別で忘れられない作品となった。


そして私は、石川透を演じた増田貴久の、世界一かっこいいかもしれない人のファンをしている。増田さんを好きな自分を誇りに思うし、増田さんを好きな自分のことも好きだ。私の好きな人、かっこいいでしょう!すごいでしょう!宇宙一じゃない!?
できることなら世界中に叫びまわって自慢したい。


増田貴久さん、素敵な作品に出演して、素敵な役を演じて、幸せな時間を過ごさせてくれてありがとう。あなたのファンになることができて本当に良かった。本当に幸せです。


私にとっても、きっと増田さんにとっても特別となった令和元年の夏。宝物のような時間だった。